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判例詳細

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原付バイクの講習受講強制

(1)原付はペーパー試験だけで免許取得

原付自転車運転免許は、かってはペーパー試験で取得できました。
 ところがミニバイクという便利な車両が製造販売されるようになり、主婦が自転車代わりに利用し、爆発的にミニバイクが増加しました。
 その後、ヘルメットの着用義務とかいろいろ規制がはじまります。

(2)まじめな業者の努力

このような爆発的な原付バイクの普及と未熟な運転による住民の安全へ不安な状況に憂慮してきたバイク販売業者の佐々木氏は、自ら土地をかり、バイクの運転の技術を習得してもらい安全な運転と本人の事故等被害防止のため懸命に運転技術指導のボランティアを行ってきました。

(3)兵庫県警による講習義務づけ

兵庫県警は、ミニバイク事故の多発という交通状況を受けて、自らが音頭を取って一部のバイク販売業者と講習会を行い、その講習を受けた受講証のあるものだけ、原付免許試験の受付をし、その受講証を持参しないものは、免許試験の受験をさせないという挙にでました。

(4)法制化への動き

これまでボランティアを行って来た佐々木氏などの講習の成果は、兵庫県警が行っている講習でないから十分な講習を受けて安全運転が出来る状態でも、原付免許の受験さえさせず、講習料をとりながら極めて杜撰な講習でも県警が指定したものなら受験を許すというのは、やっていることも不当であり、法律にも違反するとして、佐々木氏に共鳴した受験者が、受験拒否の処分の違法を争い神戸地方裁判所へ提訴しました。担当した警察官は、法律に違反している強制を任意の協力だとか説得だとか見苦しい弁解をしましたが、法律にない義務づけが違法だという判決となりました。
 この結果、この判決が、法律改正の根拠になり、原付自転車免許も技能講習が義務づけられることになりました。
文責:髙橋 敬

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